Z-6000



2008/5/25

”動作しません”ジャンク H/O可児店にて¥8Kで購入 高い気はするがレアな機種なので迷わず手に取ると異様に重たい 並みのアンプより重たい位で後で調べると16.4Kg
家に帰り蓋を開け中を見てびっくり 基板の多さと束線の多さに唖然
これは製造現場泣かせの機種だったと思われる


メカ駆動角ベルトが溶けてベトベト
まずは綺麗にふき取り作業 手は汚れるし触った周辺も汚れるしこの作業だけはやりたくない


角ベルトを交換して動作させるとメカ動作は一通り出来た
再生するとRchレベルは殆どゼロ ドルビーCにすると両ch共レベル ゼロ
まずは再生アンプ基板から追っていく レベル調整VRの接触不良が判明




ドルビー offでは再生出来る様になりヘッドフォンをつなぐと出力が出ない 又ピッチコントロールも出来ないのですごい量の配線を辿っていくとパネル面VRが怪しい
新品部品が有るわけも無くばらして何とかならないか見てみると摺動部が樹脂固定カシメより外れて抵抗部に接触していない 樹脂の劣化だろうか
アロンアルファで固定して組み立てる 何とか持ちこたえるだろうか?



次にドルビ-基板を調べる
信号を追っていくとドルビ−ICが怪しい 基板からICを外しICソケットに付け替えICを左右入れ替え確認
やはりPHILIPS NE652Nが不良 ドルビーCはBをカスケードしている様で次段NE652Nで歪が発生 Lchは2個共不良たった こんな古いICが手に入るのか? とりあえず次の不良箇所の修理



再生系は各レベルを適当に合わせ録音してみるが録音出来ず
録音アンプ基板を追っていくと基板内のバイアス回路電源ON/OFF用トランジスタの不良 交換し通電すると交換したトランジスタから煙が…
良く調べるとトランジスタ出力にぶらさがったタンタルコンデンサがショートモードとなっていた これらを交換して録音出来る様になった



録音が出来る様になりキャリブレーション動作を試すと動作出来ない
パネルにVRがずらりと並びノーマル クロム メタル別に又L R別設定となっている
これも回路を追っていくと昔定番だったSINオシレータ8038を使った基板の発振周波数 レベルを設定するVRが全て接触不良となっていた VRを交換して400Hz 8KHz?レベルを適当に合わせバイアス調整が出来る事を確認


ドルビーICはあるルートで入手は出来たが送料込みで3K以上かかり思わぬ出費 後から手に入れたナカミチ BX-2 ジャンクにこのICが使われていて¥1.5Kだった


TEACサービスセンタ殿に問い合わせたところ平ベルト、ピンチローラは入手可能との事で入手
代引での対応出来るので助かる  その後部品の購入は出来なくなった


これでようやく一通りの修理か出来た
レベルメータ部はかなり大きくカバーのカットが美しい
残念ながらレベル調整スライドVRに付くレンズが元から欠品していてこの部品はTEAC殿に在庫は無く諦めるしかない 動作に支障は無いが…




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