MAK-6581


2011/8/20

中古で購入したオーデイオアナライザの調子が悪くなりオシレータ出力が1KHzとした時出力が出なくなった 調べていくと200Hz〜2KHzまでが出なくなっておりこの帯域が一つのレンジになっている様でこの帯域外からセレクトするとリレーの切り替え音が聞こえる


中の構成を見るとコントロールのデジタル部、アナログ部はシールド板に囲まれたカードエッジ基板で構成されている
昔はこの様な構造の信号発生器などに携わっていた事を思い出しながら回路図は無いが経路を追っていき発振部と思われる基板を外してみる



基板を通電しながら追っていくにはカードエッジを延長する必要があり本機は15/30ピンタイプ こんな延長は無いので合った延長を作るしかなく使わなくなったシバソク保守用基板を加工して作った
昔のTV用信号発生器の基板などはカードエッジタイプが多くみられ自分が担当していたSWEEP SGユニットも似たような構造で作られていて 検査、調整用に自作したものだ



作った延長で基板を接続して信号を追っていく 特定のレンジだけが動作しないので切り替えリレーが不良の様に思われるので1KHzを選択した時に動作するリレーが何処か調べる


オムロンのG5V-1が不良となっているのを発見シルクK11リレーのON時a接に導通が無い b接は正常 このリレー動作時にa接をクリップで繋ぐと波形が出るのを確認


浜松H/Oに行った時 通り道にあるマルツに寄り リレーG5V-1 12Vを探すと在ったので購入し交換 交換後正常に動作する様になった





2013/9/27

海外からメールで同機の修理をしている方より問い合わせあったので入力レベルメータ実効値精度がどれ位あるか調べてみた 矩形波 三角波 SIN波のクレストファクタ値違いをアナログメータはどう示すか
信号発生は(50オーム) 1KHz 1Vrmsとしたが受け側はハイインピーのため本来は2Vrmsを示す 
さすがにマルチメータはうたい文句で真の実効値を示す(高調波帯域が十分範囲内の場合)といっているので1KHzでは良く合っている 本機では多少の誤差があるがこんなものか

SIN マルチメータ指示 1.9999V 

三角波 マルチメータ指示 2.0008V

矩形波 マルチメータ指示 1.9989V




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