AU-D907F


2010/1/16

”音出ましたがガリ多いです”ジャンク 大阪にH/Oにて¥8Kで購入 サンスイのアンプが気に入り907シリーズを探していて足が外され余り状態は良くないが持って帰った


テーブルに傷を付けない様 手持ちの足を取り付けてから中を見てみる カバーは木製で細かい傷はあるが目立つ程ではない


シャーシは銅メッキが施されケミコンがずらりと並びさすが907シリーズ 放熱器はヒートパイプ式でなかなか凝っている 線の結束にビニタイを使っている所がありアマチュアの手が入っている様だ(自分もオーディオ機器の修理ではアマチュアだが)


電源を入れるとパワーパイロットが点滅し暫くして点灯に変りリレーの動作音 ここまでは正常 CDを繋ぎヘッドフォンで音出しをしてトーンコントロールの動作 タンオーバ切り替え バランスVR等を試すと動作している 特にガリは出ていないように思うのでDC漏れを測ってみる Rch 15mV Lch 6mVでそれ程大きくずれてはいなかったがDCバランスVRを調整


歪率を測定 2W出力で0.3%程で値がフラフラ安定しない
オシロで出力波形を見るとSIN波が微妙にふらふら変形している 何処かに異常があり調べるとプリアンプは正常 パワーアンプ段で発生しているようだ 


メンテ性が悪く基板を見れる様にするためにはかなりばらさないと配線が邪魔し引き出せない
内パネルを開いて判ったがメインVRに接点復活剤でもかけたのか樹脂部が滲んでいる



パワー部の放熱フィンが邪魔な為取り外すとシリコンコンパウンドが風化し粘りがなくなっている
古いコンパウンドを拭き取りフィンの埃も落とし新しいコンパウンドを塗り組み付け



電源基板のケミコンの頭が膨らんでいる 膨らんだケミコンを外しLCRメータで測ると容量 ESR共劣化はしていなかったが念のため交換


パワー部初段のペアFET μPA68Hを交換 通販で手に入りLランク@¥140だった 他にも使えそうなFETなのでM Lランクを余分に買っておいた


銅メッキシャーシが外部 内部とも錆びていたので錆びを落としSUPER METALスプレー(スーパーカッパー)で塗装



再度ゼロ調を取り直しアイドルは50mA程だったのでこのままで歪の測定 Rch Lch共0.04〜0.08%程になったがまだ他に原因があるのかも?同パワーで入力レベルを上げメインVRを下げると歪率は良くなるのでVRの位置による気になるガリは感じないが微妙なふらつきがあり歪率計がふらつくのかも または電源リップルが取りきれていないのか こんな程度の様な気もするが回路図は無く信号も追いにくい構造なので一先ず之で使ってみようと暫くCDを聞いてみたが特に気になることは無かった(耳が悪い)時間があればVRをばらして信号を見ようとは思うが…




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