TA-FB720R


2010/3/21

”セレクタが不良ですテープ入力で音出ました”ジャンク 神戸H/Oにて\4Kで購入 POWER MOSの文字が目に止まり重量は軽く普及機の割りに高かったが持って帰った


普及機ながらトロイダルトランスを使用してありスッキリ上手く作られていてGND補強や比較的太い電線での電源供給など勘所は押さえてある 電源を入れ確認するとH/Oの表示通りCD AUX入力では音は出ない テープ入力からは音は出るがLchのレベルはかなり低い セレクタ不良は切り替えSWの接触不良で直ぐ治ると思ったが本機の切り替えはアナログSWで汎用品ではないのでちょっと厄介



アナログSWは三洋のLC7821でデータシートを見ると切り替えコントロールはシリアルで行っているのでセレクト信号は家のオシロでは正常にデータが来ているか確認出来ないがテープ1,2の切り替えは動作するのでコントロール側は信号を正常に出していると思われ入力ピンまでは信号は来るのでこのLC7821の不良と思われる RCAジャックとアナログSW REC出力にはショートしても良い様シリーズ抵抗1KΩが入っているが入力ピンのパターンには保護用シリーズ抵抗は無く直接繋がっている この為静電気や過大入力で壊れたのかも CMOS入力保護に1KΩ程度入れても浮遊容量は数十PF程と思うので周特には影響無いと思うが…


LC7821を手に入れ交換 1個¥1,500 自分が手配した所は最低ロットが10個の為仕方なく10個購入どうしても入手出来なければ汎用アナログSW 又はリレーを使いシリ/パラ変換をロジック(FPGAやPICを使う手も有るが)で組むか似たようなICで東芝のTC9146があるが残念ながらシリアルデータ配列が異なる為変換が必要でいずれにしても大変になる
今回はオリジナルが入手できるので購入したが安い機種でもつい治したくなる悪い癖が出て高いジャンクとなった
何方かこのICが欲しい場合実費でお譲りします


全体的に綺麗で埃は余り溜まっていないがパネルを外し清掃


アナログSW 交換でセレクタは正常となり治ったので歪を測ってみた
1KHz 2W時0.02%とまずまず 歪率計の80KHz LPF ONでは0.012%に下がる デジタル部のノイズの影響か?比較的新しいので余り劣化していないようだ


正常になったので音出し 発売当時 定価39,800らしいが中高域では上位クラスにひけをとらないハイコストパフォーマンス機に思える




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