XD-Z1100


2010/1/24

”テープ出ません”ジャンク H/Oにて¥2Kで購入 外観は以前手に入れた東芝のDATと同じ様に見え何が違うのか興味があったので持って帰った カセットドアが開いたままでぶらぶらした状態でこのメカはドア開閉時に物が当ったりしてドアに無理な力が加わると駆動部のギヤが割れたりピンが折れたりするので取り扱いには注意が必要 また外観には傷は無いが全体が薄汚れ掃除のしがいのある機体



筐体構造は東芝と全く同じで中身は見覚えのあるものでいたる所に修正が入っているのも同じ 上がビクター 下が東芝 基板のパターンも同じだがビクターの基板にはロゴが入っているが東芝には無い おそらくビクターが東芝へOEM供給していたと思われる



テープは入ったままで電源を入れるとローディングして再生は出来るがエジェクトは出来ないのでパネルを外しメカを調べる為ばらしていく




メカを取り出しギヤ部を見ると東芝と同じくギヤを押さえている樹脂ピンは折れバネの押さえフックも割れて無くなっている



ギヤの補修 折れたギヤ押さえピンは底から見つかって良かった これをアロンアルファで接着
バネ押さえの破片は見つからなかったのでギヤにM2タップを立てビスをスタッドとして薄く削ったナットで押さえ(薄く削らないとリミットスイッチに当る)代用 機構的には凝った作りとなっているが樹脂部品が多く無理な力が加わると破損する為自分的にはあまり良い設計とは思えない




カセット送りローラが溶けてベトベト状態 東芝の時には無くなっていたので形状は解らなかったが本来はこの様な形だったのが解った 溶けたローラは取り除きOリングを代用とし組み込んだ


本体メカとドア部を合体してもドアが固定されず機構を見て動きを考えるとドア駆動ギヤの何かが足らない 破片がないかウチパネルを外し探すと破片が見つかった これも接着し補強し組み立て 内パネルを外す為にかなりばらすことになる


ドア駆動部の破損を直すため再度ここまでばらすはめになった


メカ ドアを組み付け動作確認するとローディング 再生は出来たがやはりエジェクトが出来ない エジェクトSWのDCレベルをテスタで見ると押しても変化しない タクトSWの接点導通が無くSW不良のため交換


ドア開閉 エジェクトも出来る様になった ビクターには底板にソリッドベースなる厚い板があるが東芝にはないのが違う部分 このメカ採用の機種はやはり問題があった様でサービスの修理を何回も受けていたのは東芝も同じ





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