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2016/2/22
”再生出来るCDと出来ず吐き出されるCDがありLchにノイズが入る時があるので自分で下基板のサーボボリュウムを調整しようと触ったら再生出来なくなってしまった” 東京都 K 様 修理依頼品 傷が無い綺麗な機体
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CDを入れ試すとTOCが安定して読めず当然再生は出来ない 下基板のサーボVRを触ったとの事なのでRFテストポイントをオシロでモニタして調整してみる
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調整は非常にクリティカルでなかなかアイパターンがまともに成らない RV151はピンポイントで再生出来る点はあるが…
CDの反射率の違いによりRFレベルが変ると読めないなど不安定
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とりあえず再生出来ているのでヘッドフォンで再生音を聞いてみるとLchにボソボソ音が入り波形からも分かるがちょっときついポップ音も出る
ローパスモジュール前は綺麗で出力側で乱れるのでモジュールの不良の様だ これは厄介 モジュールを外して樹脂が充填されているのか見てみる
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モジュールを外す為裏蓋を取り外す
何やらハンダの跡 裏付けコンデンサ 220Pの足ハンダが付いていない
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ローパスモジュールを外し裏を見るとエポキシ樹脂?が充填してある
これは厄介 YAMAHAの CA-2000 メータアンプモジュールの時のように中身が出せるか…
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外側は固いエポキシ? 中はコム系で充填されていたのでなかなか基板が出て来ない
無理に外したので厚膜基板が一枚千切れて中に残ってしまった 内部の充填材が分かっていれば加熱したら良かったかも いまさら遅いが…
オペアンプの電源ピンが複数個 錆びている 充填材との関係で電蝕でも起きたのだろうか?これでオペアンプ内部が犯されたと思われる
充填材から掘り出した厚膜CRネットワークは足が外れてハンダ付け可能な導体面が剥がれている ベース基板に実装が簡単には出来なくなった 困った… CA-2000のメータアンプモジュールの様に簡単ではなかった
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厚膜基板を補修するためハイブリッドIC用ピンを利用 手元にあったのは2.54mmピッチ 0.8mm厚用の物で合わないが何とか切断して付けてみた
セラミック基板にはハンダ付けが出来ないのでコンダクティブペンで導体部と接続するが接続部にストレスが掛からない様塗る前にベース基板に位置あわせ
裏面ピンをエポキシでセラミック基板に固定しておく
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修理したモジュールと比べる為元々LPFはどの様な特性なのか正常なモジュールを測ってみた
電源は±15V 20KHzでシャープに切れている 位相特性を見ると高次の連立チェビチェフ?これが本機音質の特徴の一端か ヘッドフォンで聞いた限りはかなり良い音に感じたが位相の暴れは関係ない様に思えてくる
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手配しておいたNJM4560DDが入ったので実装
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動作させると全く動作せず 調べると厚膜モジュールがもう一枚外観は良かったが簡単に接合部が剥がれていたのか基板が外れた
この基板も同じ様に補修後再度動作確認 やっと良品と同じ特性となった
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CDディスクによってはやや読み込みの遅いものがありサーボ系を再調整して音出し
良い音が出てくる
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