PT-05A


2016/4/4

”再生 録音が出来るようにしたい メカ的な動作は出来ている” 東京都 K 様 修理依頼品

昭和53年製とあるので38年前の製品 肩掛録音機となっている



電源は単一 8本 又はACアダプタのジャックがあるのでDC12Vアダプタが使える
ただ昔のSONYはジャック極性が逆のものが多かったので注意が必要
やはり本機は芯がマイナス 外周がプラスとなっている
ジャックに極性表記は無いので間違えるとまずい事になる


外部電源で再生させたがメータは振らず 再生中ヘッド配線を手で触れてもノイズも出ない
再生アンプが動作していない


ヘッド配線を辿るとこの基板が再生アンプらしい
電源12Vが入線される直近のトランジスタが割れている
パターンを追うと再生アンプ電源の供給元の様だ


この基板が録音基板の様だ バイアストラップと思われる10Kコイルがある
マイクは平衡入力の様でトランスに入っている


ヘッドは3ヘッドのフルトラック


マイクコネクタを一般的なプラグが使えるようにしたいとの事なので交換
アルミ板でフランジを作る



割れたトランジスタを交換 再生アンプは動作するようになった 同梱されていたテープを再生すると録音済みで倍速位に感じる音がする
本機のキャプスタンモータはFGサーボと思われアジャストVRを廻すと速度は変化するので正常の様に思われる
本機のテープ速度スペックは不明 我が家のデッキで再生すると9.5cm/sで適正 本機は19.5cm/sと思われ速度VRを廻したのでAKAIで1KHzを録音して本機のVR調整 このテープは他機材で録音したものなのか?


録音ボタンを押すと消去ヘッド 録音ヘッドにバイアスが印加され入力信号も見られるので録音アンプ周辺は動作している 
テープを掛け録音してみると無事録音出来ていた 
電源を繋ぐのが面倒なのでジャンクACアダプタで動作する様にしておいた




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