TA-1120A


2017/6/17

"音出ません” ジャンク 久しぶりに行ったH/O 四日市店で見かけた 可也古いが当時の高級機
TA-1120Fではないがどんな音がするのか修理してみる
汚れてそれなりに傷や錆はあるが50年前の製品としてはそれ程酷くはない
音が出ないのはPRI OUTとMAIN IN渡りが無い為と思ったが渡って試すと音は出ても波形が歪んでまともに動作していない




可也汚いので掃除から始める
レバー頭は非常に固く手で引っ張っても抜けないので車用クリップ外しで外す
埃の溜まった底板を外しパワーAssyも外していく




外したパワーAssy
配線の束線は油分と埃でコッテリして線色が分からない状態



ブロックケミコンは外してベースを掃除 ブロックケミコンは交換したい気もするがこの形を変えたくないので動作に問題が有ればその時は交換しよう
本機のビスは全て旧JISで錆が進んでいるのでISOビスに交換出来る所は交換
タップをISOに立て直し



パワーTrソケットはTr脚にハンダ付けされているので吸取り取り外す
パワーTr 2SD88は単体で調べると問題なさそう
茶色いグリスの様な物が塗られてこってりしていたので拭き取りシリコンシートで組み付け

余談
その昔SONYのトランジスタは永久保証で自宅のトリニトロンTVが壊れて調べると水平ドライブTRが死んでいたので外して四日市のサービスセンタ(今は無くなっている)へ持って行き同じ物が欲しいので購入したいと伝えたらサービスマニュアルを見せてくれ永久保証との事で無償で(不良品と交換)Trを頂いた事があった 古き良き時代




基板は取り外しケミコンを交換
TO-5 Trも茶色いグリスが塗られていたので取り外し塗り直す
外した序に調べてみたが問題なさそう




頼んでおいたケミコンが届いたので取り付け
外した配線を元に戻して基板を組み付け
電源部、パワーアンプ部 プロテクト部が一体Assyとなっており良く出来ている





プリ部のケミコン交換
トーンコントロール BASS、TREBLE はボリュウムでは無く2dBステップ切り替えの手のこんだもの
ロータリーSWはグリスが多く塗られて黒くはなっていなかったので拭き取りケイグを塗っておいた



綺麗になったので動作確認


スライダックで序じょに電圧を上げて様子を見るとやはり当初の様にLchの波形がおかしい
SEPP下側のアイドル調整が出来ず電流が流れない 下側バリスタSV-06を疑い調べたが正常
ばらす時線色を記録していたが確認しても合っている 配線を辿ると下側パワーTrベースへの配線が合っていない
サービスマニュアルの線色を確認するとやはり隣とてれこで合っていない 本来の配線にすると正常になった 之は謎?
歪を測定 1KHz 10Wで約0.06% 問題無さそう


アイドル調整の為暫く通電して暖めていると後ろパネル辺りから狼煙が上がった
ACアウトレットのサージキラーが膨れて大きい方からはパラフィンの様な物が漏れている
とりあえず外しておく


音出し
現代アンプとは違うがこれはこれで楽しめそう
準コン OCLでもない初期のTrアンプ 回路がシンプルなので音も素直
交換したケミコンと旧ビス




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