TW-31 修理依頼品


2018/2/6

”ハムが入りコンデンサやトランジスタ等交換したが良くならら無かった” 長野県 N 様 修理依頼品
ハムが入る症状は一見単純そうで実は奥が深い場合が多いので厄介かも…
可也小型で取り回しが楽なのは助かる


中は綺麗に掃除されてケミコンやパワーTrなど交換されている
非常にシンプルで回路を追うのは容易そう


現状確認
スピーカを繋ぐと大きくは無いがちょっと気になるハム音が出ている 左右で多少の差がありRchが多め
プリ、メインが分離出来るのでメイン入力にショートピンを挿し試すとハムは出ず プリ出力を見るとボリュウムを絞ってもRchにはリップルが乗っている
プリアンプのゲンインは約20dB パワーアンプは通常30dB程と思うが40dBと多めでプリのノイズはもろに出てくる プリアンプといってもCR型トーンアンプのみ
基板をはずしてみる



基板単体で動作確認
極力フラットになる様 BASS TREBRU を調整してもこの程度にしかならなかった
トランジスタ、ケミコンが交換されていて基板自体は正常でハムは出ていないので配線引き回しなど本体側に原因がありそう 交換された2SC1815 Yはローノイズの通信用の1815Lを使いたいところ 



ハムは60Hz成分 本機のGND引き回しをマニュアルは無いので追ってみた
AUX TUNAR入力はシールド線ではなく単線のためクロストークが多め 入力セレクタはセレクトされない入力はGNDされる 問題無いだろうが…
トーン基板のGNDに気になる接続が  配線を替えてみたが変化なし ボリュウムを左右入れ替えると絞りきった状態の症状が左右入れ替わるのでボリュウムに問題が有りそう


左いっぱいにした時の抵抗値がRchは0Ωにならずフラフラしている 幸い外側がRchなのでカバーを外し掃除 ケイグ処理
絞りきったプリOUTは元よりは改善した それでもRchはLchに比べややハム音は多い センタタップ付2軸VRが見つからないので之が限界か



フラックスは洗い落としボリュウムのシールド線は引き直し
メインアンプのゲインを少し落とせばもう少し良くなると思うが…


音出し SPに耳を近づけるとハム、ホワイトノイズが聞こえる程度にはなった
離れれば気にならない 4312Bが元気に鳴っている さすがに低域のドライブ能力は落ちるが十分楽しめる
やはりメインアンプのゲンインが高いのかCDではこの位置で十分な音量 
ノイズ低減 ゲイン下げ バランスも含めてメインアンプ入力にボリュウムを追加





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