PMA-500 修理依頼品


2018/10/28

”Lchより気になるホワイトノイズ?(サー音)が出る” 埼玉県 K 様 修理依頼品
電源入れ症状を確認 Lchよりノイズが出ている 又全体に左がフラフラもしている
ノイズはプリアウトで出ているのでプリ側に問題があるようだ



中を見てみる
プリ、パワー共トランジスタはどれも足が黒くなって怪しいのが多すぎる
日立の曲者トランジスタが多く使われている




回路図は無いので信号を追うため底カバーを外す
表側のトランジスタの足は歯ブラシで届く処は擦って黒い酸化物は少しは落としたが症状は変わらず
追うと裏側の届かないトランジスタでノイズが発生している よりによって厄介な箇所 パネルを外してレバーSWごと外さないと基板の部品交換が出来ない メンテ性は良くない構造
レバーSWのビスに舐めた痕が…一度は外されたのだろうか?



ノイズ発生源はTR1の2SC458と思われる この基板には4個の2SC458が使われいずれもエミッタフォロワの様だ
特別ローノイズ品は必要なさそうなので4個共2SC1815GRに交換しておく


パネルを外したので序にパネル、ツマミの汚れを落としておく



ノイズは良くなったがパワー部のDCオフセットに問題が…
左右共可也ずれていてRchは調整出来たがLchは大きくずれていて調整しても+0.8Vまでしか下がらない
パワー部を外して調べる 終段は国産機には珍しいモトローラの石が使用されている




初段の2SC1345が交換された様な痕跡が…
出力がフラフラしたり調整仕切れないので初段を交換してみる
非常にシンプルな回路構成 オフセット調整は初段に軽くDCを印加している回路の様
又SPリレーは無く保護はヒューズのみ


Rchも念のためC1345とC458は交換しておく
パワー部Assyを外部電源で動作させて確認
こうすると見たい所が追える 又電流制限が掛かっているので何かミスをしても滅多にパワー素子を壊す事もない



DCオフセットは前より良くなったが数mVふらついている
パワーアンプはあまりにも簡略化され安定度は望めない様で左右共同じ傾向なのでこんなものなのか?
プリ部と比べるとパワー部は回路構成が何かアンバランス 歪は10W時0.06%程だった



音出し 本機はミューティングリレーがないため電源投入時に ボコと大きな音が出るのでスピーカの為にもスピーカスイッチをOFFにしておいて電源投入後5秒程度してからONにして使うのが無難




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