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2021/3/7
”先日久しぶりにカセットテープの再生を試みたところ再生スピードが上がらず、間延びしたような再生音になってしまった” 神奈川県 S 様 修理依頼品
新規修理依頼は受けていなかったが ちょっとTD-V711やV721との違いに興味があったので受けた物 Victorのカセットデッキはしっかり作り込んである様に思う
電源を入れて確認 再生動作はするが極端にテープ速度が遅くムラもある
早送り巻き戻しは動作したがそのうち いずれも動作しなくなってしまった
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中を見てみる
TD-V711やV721によく似ている 写真下がV721
V631はダイレクトドライブではなくキャプスタンモータにベルトが2本掛かっている

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メカを外す
本機の方が分解し難い カセットドアがメカ側に嵌め込んであり 表パネルを外さないとメカを止めてあるビスも外せないなどメンテ性は余り良くない ベルトは張りが余り無く弛んでいる ピンチローラは表面がテカテカで之も滑りの原因になっていたと思われる
本機のメカは分解されてた痕跡(傷が付いている ビス位置が合ってなくビスを回した?)があり ビスも1本種類の異なる代品?の箇所があった 又カセットドア内側が油っぽい カセットドアのオイルダンパの油らしい パネル内側下部にも油痕が有った 
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本機もリール巻き取り振り子ギヤの歯が無くなっている
樹脂の材質的な問題か 残っていた歯は少し力を加えると簡単に折れてしまう
V721の様な加工をしての再使用は無理 代わりのギヤを探さなくては
このギヤのモジュールはサイズから0.4の18Tと思われ 工業用の手に入り易い教育歯車などはモジュール0.5以上が多く中々見つからない
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我が家の部品箱を良く探すと同モジュール17Tのギヤ付きプーリが有った ギヤ歯先径は7.15mm オリジナルは18Tで歯先径は7.4mm
噛み合いは0.25mm浅い事になるが何とか使えるだろうとプーリー部を切断 シャフト径は3mmでモータシャフト2mmより太いのでチューブを入れ程良い嵌め合となる様にして組んでみた 歯先の負担を減らす為 歯当たり面に薄くプラグリスを塗っておく
モード駆動側のピニオンは未だしっかりしている モード駆動側はモジュールが0.5と大きく動作頻度が少ないせいもあるのでは
リール駆動側はテープ走行時は絶えず動作して早送り 巻き戻し時には負担が大きい割にモジュールが小さいのも影響したのだろうか?

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ベルトは手持のφ80 5mm幅 元は3mm幅の W 掛け 5mm幅のW掛けはモータの負担が大きいので1本とした テイクアップ側には十分伝達力は確保出来ている 1KHzテープ速度が少し遅かったので調整

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録音は出来ている RECレベルを若干調整
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音出し確認 TC-K777ESで録音したメタルテープを再生 なかなか良い音
暫く様子を見て返送予定
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