AU-α907i MOS LIMITED 修理依頼品2


2025/11/1

”パネル面表示ランプが何も点灯しない” 三重県 I 様修理依頼品
SP端子が割れて プロテクト基板も割れていたので 部品取り機 AU-907i のSP端子 プロテクト基板を移植したとの事
割れた部品も本体と一緒に持って来て頂いた サービスマニュアルコピーも頂いたので助かる
電源を入れると 電源ランプは点滅しなくて消えたまま セレクトの表示ランプも点灯しないが その後プロテクト リレーの動作音はする
アンプ自体は動作していそう

中を見てみる
とにかく 重たいので動かすのが大変
パネルを外して パワーランプから調べる


ランプも移植したとの事 麦球と勘違いしたらしい 本機はLEDなので極性があるが…
基板シルクと逆になっていた LEDを外して付け直し 電源を入れると点滅して その後点灯になり リレーの動作音
正常になった セレクタ類の表示は消えたまま
リレーセレクト基板で表示用電源を中継して パネル基板に供給している
907i用基板と 907i MOS 用基板では 供給コネクタのピン配が逆になっているのに気が付いた
ハウジングからコンタクトピンを抜いて 差し替え

パネルの表示も点灯するようになった
元の割れた部品があったので早く原因が分かって良かった

マニュアルに沿って調整
ドライバーアンプ センターDC HOT/COLD 調整
特にセンターDC ±3mV以内は至難の業 合っても直ぐズレる  HOT/COLDが合っていれば問題無いだろう


次にバッファーアンプ調整
基板上のTP1 TP2 を当たるのは部品に囲まれ無理なので 別のポイントにするが 摘み難いのでメッキ線をハンダ付けして当たり易くする


バイアス調整
規定値 26mVでは可也熱くなる 少し絞ってHOT/COLD 共 23mV にしておく 之でも可也熱いが…

一通りの調整が終わったので音出し
CD フォノを聴いてみる 問題無さそう


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