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2026/1/8
”ターンテーブルが回らない” 東京都 K 様 修理依頼品
開梱するとダストカバーが破損していた
輸送中に何か衝撃が加わったと思われる
ヒンジの力の掛かる箇所なので接着修復出来るだろうか?
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電源を入れて試すと やはりモータは回らない
プラッターを外して中を見てみる
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モータは逆さまにするとロータが擦れて回らないので外して 回れる状態にして調べてみる
サービスマニュアルは海外モデル KD-600 の物が見つかった
使われているトランジスタ類はテスタでざっと見たところ良さそう 40シリーズのロジックICや コントロールICなど使われているが これ等は簡単に調べられない ケースがハンダ鏝で溶かされた?跡のOSCモジュールが何か気になる
回路図と基板パターンから60KHz出力が出ているポイントをオシロで見てみる
波形が出ていない 之が原因なのか?モジュールを外してみる

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単純な回路なのでピン配はすぐ理解出来る
15Vを印加して出力を見ると約60KHz程が出ている あれ?
負荷が重いと発振が止まるのか?と思い 負荷として 100Ωを付けても安定している 何なんだろう

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OSCモジュールを基板に戻し電源を入れると モータが回ろうとしている
負荷に慣性が無いのでコギングしている プラッターを付けると安定して回り出した
回っている時は60KHzは出ている ただ取って戻しただけなのだが…
正規の位置にモータを戻して動かすと 又モータが回らない
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又裏返して調べる OSC自体は問題無いと思える
まさかと 基板パターンを調べるとスルーホール切れ
裏表のラウンドに通が無い メッキ線で裏表ハンダ付けして繋ぐ
自分が仕事に就いた頃には 基板スルーホール切れは極偶にあった
その後基板の品質は良くな スルーホール切れなど無くなったが…
基板修正でモータは安定して回る様になった 解ってみれば単純な原因だったが 回路図が無かったら見つけるのは難しいだろう

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元に戻して再確認
33回転は安定している 45回転に切り替えるとPLLがロックせずふらつく
基板の45回転側 VR調整で安定する様になった 裏から回すのでちょっと面倒
ようやくPLLは安定したと思って停止させると 停止せず低速になるが正逆回転を繰り返し停止しない
又再度裏返しモータも裏置き マニュアルに沿ってPLL VR の VR3 VR4 とブレーキタイミングVR の VR1 VR2 を調整をしてみる
PLLはオシロ ch1(上矩形波)の波形を4DVIに立ち上がりを持ってくる調整は33/45回転共出来た
ブレーキタイミング調整は 33/45回転共 TP-Vは438mVで変化せず 規定値265mVに調整出来ない

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ブレーキタイミング調整 VR 近くの基板を押さえると デジボル表示値が変化する
調整VRで値も変化する この辺りにもスルーホール切れが有りそう
基板を取り出し周辺のスルーホール部品面側を再ハンダ
部品の下は処理出来ないので線でバイパス この処置で33/45共 265mVに調整出来た
停止もブレーキが掛かり極低速に落ち惰性で少し廻り止まる 元の動作に戻ったる


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インジケータの右上側は点灯する事が有るが 一連の動作で左側は一度も点灯しない
インジケータを外して中を見ると麦球が入っていた 左側が断線している
12V 麦球を交換すると電源ONで両側点灯する様になった
これで電気的修理は出来た様だ 後は降って湧いたダストカバー割れをどうするかになった


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