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2026/1/8
"音が劣化してきた様に感じる” 東京都 K 様修理依頼品
状態を見てみる 外観は錆びが多く状態は良いとは思えないが…
内部の板金も錆びが多く 長らく納屋にでも放置されていた様な物なのか?
1 FWD側の再生は片ch音が出たり出なかったりと不安定
2 REV側の再生も不安定に加え本機の特徴である ヘッドのシフトが出来ず FWR側のトラック音が逆再生されて音が出てくる
3 早送り 巻き戻しの速度が不安定
4 REV表示ランプ切れ
5 DOLBY表示ランプ(LED?)切れ
など不具合満載
中を見ると配線でグチャグチャ 之をメンテすると思うと気が滅入る
こんな製品を生産した製造現場は大変だっただろうと 思ってしまう
メカ Assyの取り出しは配線が災いし とても無理 線が切れると元の位置が分からなくなる

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メカが不安定でヘッドのシフトがどの様な構造なのか分解してみる
パネルの取り外し レバーのメッキが錆びているのでこれも取り外す
外して錆びが落ちないか試したが内部が錆びてダメだった
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カセットドアの取り外し
面倒な構造になっている
ヘッド廻りを観察

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角ベルト キャプスタン平ベルトは未だ使えそうだったが 汚れていたので交換しておく
フライホイール ベルト当たり面が荒れていたので磨いておく
モータプーリも当たり面が荒れていたので磨いておく

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ヘッドAssyを分離 古いグリスを拭き取る
黒樹脂に小さな鋼球3個が入っている 無くさない様注意 分解時に転がってきた
新しいグリスを塗り組み立て ピンチローラは可也汚れていたので掃除
ヘッドのシフトは親指で黒いレバーを右へ引くとヘッドが持ち上がり シフトする構造だった ヘッドはアームで押さえていて REV動作になるとアームが押さえなくなり バネ力でヘッドが上へシフトする構造だった スライド部が固着していた様だ

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REV表示麦球はDC24V だった
DOLBY 表示は緑LEDが使われている こんな形のLEDが昔は在ったのか 初めて見た DC24Vで基板側に電流制限抵抗が入っている
φ3mmの高輝度LEDに交換の為明る過ぎるので抵抗を根本に追加 1mA以下 これでも明るい
REV表示はφ5mm 緑LEDに交換 ホルダは熱で硬化していた

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FWR側早送りが巻き戻しに比べ遅い 滑りがある
振り子ローラを少し押すと早く回るので アームを引くバネを少し強いものに替えて試してみる
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REV再生動作が安定しない ピンチローラの押さえが弱いのか回転ムラする
FWR側は問題無いのだが REV側プランジャの引き調整をいっぱいにずらしても多少良くなる程度
ピンチローラを外してみる 写真では良く見えないが 表面が荒れている
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ピンチローラはφ13mm シャフト径φ2.5mm 片側はφ2mmで止めの段付きとなっている
外形が0.5mm大きい打ってつけのローラが家に在った ただシャフト径は2mm
φ2mmのシャフトは在るので片側にチューブを被せば ほぼ 2.5mmになる
このシャフトでピンチローラを組付け 両端を抜けない様エポキシで接着

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FWR REV 双方のアジマス ハイト調整
本機の特徴のシフトするヘッド調整はビシッとは決まらない 機構部が摩耗していると思われ ヘッド部がグラつくが これは何とも出来ない
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之でようやくFWR REV 両方向 再生 早送り 巻き戻しが真面になった
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パネルを取り付け確認
パネル取り付けは カセットドア廻りにコツが必要で 単純そうで なかなか難しい
1980年後半以降の成熟 完成された機構の機種に馴れたせいか この様な古い機種は馴れていないので時間が掛かる
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録音確認&音出し
ノーマルテープでCDを録音して見る 3ヘッドではないので確認は面倒
録音は出来て音出しも 問題無さそう
リヤパネルにあるRECレベルADJ で録音レベルを再生した時に録音時の入力レベルと同じ位の出力となる様調整


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