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2026/2/16
”再生はするのですが、テープの後半になると極端にテープスピードが落ちます” 福岡県 N 様 修理依頼品
元箱で送られて来た 埃で汚れてはいるが 傷は無く掃除すれば綺麗になる機体 ワンオーナ機だろうか
パネル面はカビの様なシミが付いている ツマミは水洗い パネルも掃除しておく
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カセット ドア開閉などカムギヤが動く時 メカが油切れの様な異音が出る
AKAIのメカでこの様な異音が出るのは初めての経験
カムギヤ駆動モータを手で回すと何か引っ掛かる感触
ベルトを外してもこの感覚は変わらない
モータに問題がある モータを交換す為取り外す
モータ交換で異音は無くなり 静かに動作している
外したモータは 中の磁石とロータが当たっている様な感じがする
モータ軸プーリー側がグラついている ブラシ側の軸受けが外れている様で支えが無いのでグラつくと思われる
こんな事は珍しい

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テープ再生中のキャプスタンモータの状態をモニタする為
各測定ポイントにセットアップ
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テストテープでは録音時間が短いので 我が家のTC-K555ESA で60分テープに片道 1KHzを録音して本機で再生してみる
本機のキャプスタンモータはFGサーボとなっているので FG信号の周波数 とサーボ系のコントロール電圧 ラインOUTの再生出力の周波数をモニターして テープ初め 中間 最後付近の変化を見てみる
1KHz録音のテープを再生すると 971HZとテープ速度が可也低い
まず1KHzとなる様テープ速度調整
念の為テストテープ315Hzで確認 TC-K555ESAはクォーツロックタイプなので 1KHzを録音したテープで調整した本機は 315Hz テストテープ再生周波数も合っている

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テープ初め頃
FG信号はキャプスタンモータの回転を検出した信号で 294Hz
再生出力は1KHzで正常 コントロール電圧も問題無い

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テープ中間位
テープ残量が減って 残りテープ径が小さくなり 少しバックテンションとしてのトルクが増加
巻取り側テープ径が増え巻取りトルクが減り 再生周波数は1Hz程低下したと思われる といっても 0.1%の変化
それも徐々の変化なので人間の感覚では分からないはず

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テープ終わり位
再生周波数は2Hz程下がって FG信号は294Hで下1桁は下がっているがほぼ一定
テープ速度としては0.2% 程度の変化とはなるが全く問題無い程度と思われる
TC-K555ESAの録音がずっと一定で出来ているとも限らないので 此の変化なら十分満足出来るだろう
FGサーボは安定している 制御電圧は徐々に上がり負荷増加に応じて変化しているので問題無く 正常動作していると思われる
この変化を見る限り 聴いて分かる変化は起きていない様に思われる どうしたものか…
ピンチローラやキャプスタンは何もしていないので 掃除をして様子を見るしか無さそう


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録音確認 調整
再生アンプのレベル合わせ テストテープで左右のレベルを合わせておく
録音を確認 何かおかしい 録音すると録音レベルが低い 録音レベルVRを上げても上がり切らない
ノーマルのバイアス調整VRを上げて何とか合う程度 バイアスは録音レベル最大を越えるまで上がらない
上げようとすると逆にバイアス波形が崩れて レベルも下がってしまう
バイアスレベルが上がるメタルテープでは録音レベルが上がない バイアス回路が不調
なんだか良く分からない GX-Z7000の回路図は見つからなかったが 本体の中はGX-93によく似ているのを思い出した

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保管してあった GX-93を持ってきた 上がGX-Z7000 下がGX-93
基板は同じ様に見える GX-93はdbx基板が追加され キャプスタンモータがクオーツPLLにグレードアップされている
基板実装を替えれば基板は共用出来る様になっている バイアス発振部も同じに見える
GX-93のサービスマニュアルは持っているので マニュアル内のGX-73がGX-Z7000相当と思える
バイアス回路は分かった GX-93と比べられるので何とかなりそうだが ただ構造的にシスコン基板下が録再アンプやバイアス基板となっているので 信号を追うのが不可能に近い
かなりばらさないと基板を自由に見れない どうするか
続く

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