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2025/6/15
”プロテクトが解除されない” 三重県 I 様 AU-607に引続きの修理依頼品
電源は入るがパイロットランプが点滅したままで解除されない
中を見てみると焼損などは見当たらない サックと調べると片chの出力が電源電圧となっている パワートランジスタが飛んだらしい
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パワーアンプAssyを外す為に 裏板を外して中の構造を見てみる
可也面倒な配線の引き回しとなっている
±B配線のハンダ付けを外さないと引き出せそうにない 配線は絡げられて熱量の大きなハンダ鏝でないと外せそうにない
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配線を外したのでAssyを引き出せた

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テスタでトランジスタ ダイオードを見ていくとパラプッシュのパワーTr 2SA1068N 2SC2493N は全滅
2SC1845 2個 ダイオード 1本 がダメになっていた ドライブ段は無事だったが未だ他にもダメな物を見落としているかも…
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ガラス管のダイオードは回路図が無いので型名が不明
ゲルマダイオードの様に見えるが 隣chのダイオードを外して1mA流してVF を測ってみた
VF が0.33Vだったのでやはりゲルマダイオードだった 1N 60 相当品があるので之は何とか成る
パワーTrはサンケン製 150V 10A 品のTO-3 のカンタイプ 之は流石にオリジナルは手に入らないと思われる
代替え品を探す 可也レアな富士通の160V 12A 品 2SA1073が手元に在り コンプリの2SC2523が若松通商にあったので手配
2SA1073は今となっては可也入手が難しくなっている様だ

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パワートランジスタを組付け
基板内の壊れたトランジスタ とダイオードを組み付け
パワートランジスタは B-C が何れもショート状態だったので B電圧がドライブ段に掛かり ストレスが掛かったと思われるので ドライブ段トランジスタも交換しておいた
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パワーアンプを壊さない様 まず外電源で動作確認
異常な電流が流れる事なく 30dB 程のゲンインもある
又バイアス調整VRでアイドル電流が可変出来るので問題無さそう
両ch動作したので 之なら本体の電源でも大丈夫だろう
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パアワーアンプAssyを戻そうとすると 絡げ配線を外した時に上手くいかず被覆が破れた 配線長に余裕が無く 配線を張り替える必要がある
組み合わされた放熱器をばらさないと線が外せない
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±電源に繋がる赤と青の電線を新しいAWG18の電線に入れ替え
放熱フィンとの結合部にシリコンを塗って合体し本体にAssyを戻す 電源の端子に赤 青 電線を配線 基板から外した線も元に戻す
続く

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