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2014/1/30
”温まると左チャンネルの音が出なくなる ソースダイレクト切り替えに異常を感じる” 東京都Y様修理依頼品
重たいので木箱で送る との事 確かに重たく(31Kg)作業部屋の2階へ運ぶのに大変だった
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中を見てみる トランスが大きく重たいのは頷ける
インシュレータも無垢
何かの書き込みは剥がされている
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パワー部を外して基板ハンダクラックが無いか確認 FETのシリコンコンパウンドは乾きぎみ
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左チャンネルPOWER基板にハンダブリッジがある サービスマニュアルは無いが東芝データブック巻末の参考回路にFETアンプ回路があった よく似た回路と思われるのでここがブリッジされると 2SK405 ゲート/ソース間がショートされることになるのでパラプッシュが片肺状態になり前段ゲートドライブも負荷が重くなり辛い事になる このためドライブTrの周辺の基板は熱で変色している
他の基板も再ハンダされているので修理もしくはメンテの手は入っているようだが調整時気が付かなかっただろうか?
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ケミコンを固定する接着剤の影響で周辺が腐食している 接着剤は剥がされているので何らかの手が入っている
配線の腐食したコンタクトは交換しておかないとまずいだろう 似たようなピンに交換 近くの2SK246、抵抗の足も腐食している
ケミコンを外して容量を測ると470μが408μと少ないがケミコンは±20%誤差なので不良ではない
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両チャンネル シリコンコンパウンドを塗り直しAssy組み立て
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DCオフセットを調整してみたがRchは調整出来るがLchはホット コールド共フラフラ不安定で何処かに不具合がある 又パワー部ゲインもLchはかなり低い バイアス調整は出来て安定しているので初段が怪しい
デュアルFETを交換してみたが変らず ふと入力コネクタをさわるとゲインが正常になった 入力COMがハンダクラックで浮いていたようだ
再ハンダでオフセットも安定して調整出来る |
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電源基板を念のため外してみたが再ハンダされている パワー部ブリッジ以外は丁寧に作業してあるのに…
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オフセット、アイドル電流を調整
メインVRを廻してもメインオフセット出力が変動しないようにプリ部のオフセットも調整 |
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パネル右SW上に地肌が見える程の深い傷があったので補修
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RCAジャックの割れを補修してあり樹脂で固められている |
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一通りの確認が出来たので音出し 2日程様子をみて返送予定
α707iに比べ鮮度が上がった様な感じでFETの特徴か |
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