GX-R88


2014/6/4

”カセットドア開かなくなった” 東京都 S 様修理依頼品
電源を入れて見ると ベルトの滑りではなくカムモータが廻らない この為ドアは開かずヘッドも上がらない 中を見てみると結束バンドが切られ弄られている これはいやな予感


依頼者に本機の素性をお聞きすると
「動作品で購入して,コンデンサは自分で交換しました。ケーブルは自然に劣化のようなので、半田しました。メカを調整しようとし、気付かないうちにヒューズが切れていたので、1A二本交換しました。改造とかの無いものです。購入時は、オートリバースが不良ナぐらいでしたが、はんだ修正、部品をチェックしましたが分らいまま暫くほっといたものです」
との事
電源基板のパワートランジスタは正常 1個はダーリントンで外して調べたが問題なかった R22の箇所に付いたダイードはオープンとなっていたので交換



ヒューズが切れたとなると何処かにダメージを受けているか?
電源基板はらしい電圧が出ているので正常そう 制御基板は何故かICの型名がペイントで消されている 塗られたものを落すと40シリーズのCMOSなど馴染みのある型名が出てきた
またシャーシには布やすりが貼り付けてあり何のためなのか?いずれにしてもICの型名を消したり怪しい事がしてありこのような物は他にも何かオリジナルと違う処が有るのだろうか




メカを外すには制御基板の下で再生ヘッド配線が縛りこんであるため制御基板を外さないと配線が外せない
制御基板と表示基板はコネクタで合体しているがこのコネクタの嵌合いが非常に硬く外すのが面倒
 



オートリバースの調子は元々悪いとの事なのでメカを外してばらしながら見てみる
キャプスタンベルトの位置が変な所に…


メカをばらすのにヘッドのフレキに負担が掛からない様先にシールド線を外しておく



AKAIのリバース機は初めてなので多少の不安が…自分のものであれば気にしないのだが




ワンウェー機に比べ部品点数が多く複雑



ばらしていくとピンチローラのテープガイド テンションバネが外れかけて接着剤でかろうじて外れないでいる



古いグリスは拭き取っておく モリブデン入りグリスは固着は起こしていないがかなり乾いている



ベルトの滑りを応急的に無くそうとしたのか接着剤がプーリーに塗られている


組み立てたメカを繋ぎ確認してみる

続く




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