A-820GTR修理依頼品


2015/4/20

兵庫県 F様修理依頼品 

”現在使用のオンキョーインテグラ820GTRアンプのスピーカーとヘッドホンからの音が、同じように先月3月からLチャンネルが出なくなり、
現在はLR鳴りますが、Rチャンネルがビビリます。また20〜60分の間Lチャンネルから時々出なくなります。”との事

電源を入れて動作確認
両ch音は出ているがセレクトSW切り替えでガリが出ておりソフトネスSW切り替えでも酷いガリが出る
又ボリュウムではR CHの変化が滑らかではなくL CHに比べステップ的に変化する



ソフトネスSWを切り替えると信号源SのIN波が激しく乱れセレクトSWでも乱れる



トーンTREBLE センター(ディフィート)ではハイ上がりとなりMAXとすると一目盛りずれている
ツマミの挿入位置がずれ表示フィルターの位置もずれていたので修正




セレクトSWを取り外し



SWは接点復活剤を吹いたのか外も内部もベトベト状態 
接点復活剤は一時しのぎで悪くすると経年変化で樹脂が劣化して割れたりするのでやめたほうが良い


スイッチはばらして洗剤で接点復活剤を洗い落として黒くなった電極は磨いておく



ボリュウムも接点復活剤でベトベト状態
ボリュムは交換されているようで基板付けタイプのアルプスRK27型となっている 細いリードに電線をハンダ付けしてあるので無理な力が掛かると折れそう 交換した人には悪いが樹脂カバーを溶かしハンダ付けは綺麗ではないのでプロでは無さそう
       本来はこのタイプのはず


 本機に付いていたものは基板付け用なのでリードは細い


ボリュウムのカバー締め付けビスが1本付いていない この作業したのはどんな人なのか?
之も接点復活剤で中もベットりしている 拭き取り接点グリスを塗っておく
リードの補強のため基板を付けておく




トーンボリュウム、ソフトネスSWに問題がありそうなので取り外す



スイッチの中はかなり変色しているので掃除 



ボリュームも摺動部を掃除



ハンダクラックが起きているか裏フタを外して確認
入力セレクト基板を外さないと基板は見えない
ハンダクラックは見当たらなかったが念のため発熱しそうな足を追ハンダしておく
左チャンネルのマイナス電源ケミコンから液漏れしている




15000μが8500μと半分程に容量抜けしている
液漏れしていないケミコンも11600〜12000μと低下気味
交換した方が良いだろうがケミコン足が特殊で銅バーにコモンがハンダ付けしてあるので外すのは大変そう
現状を依頼者に連絡してケミコンは1本4,500円ほどするので交換するか相談

    続く






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