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2015/4/19
京都府 I 様修理依頼品
I 様によると A社、B社に本機の修理依頼をしていずれも修理困難で戻ってきた 修理業者よりトランス断線との指摘があり あるトランス屋で巻き替え修理を済ませ再修理を依頼した所今度はヘッドのコイル断線と指摘があり修理不能なので諦め本機は部品取り用にする様言われたとの事 かなり厄介なものか?
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電源トランス 1次 ラッピング線が外されていたのでハンダ付けしてスライダックで電圧を上げていくとカウンタ7セグLEDは点灯しカウント動作はするするが蛍光表示管は点灯しない 修理不能なほど各部にダメージがあるのか調べてみる
マニュアル類は無いので表示管配線を辿り電源を確認していく
表示管へ供給するバイアス用のゼナーが不良となっている ここはよく不良となる所
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表示管ヒータの電圧が掛かっていないので調べるとトランス巻き線センタータップの出し方がおかしい トランスを巻き直したとの事なのでトランス屋がミスしている様だ 巻き替え費用にかなり掛かったらしいが結線ミスでは浮かばれない
センタータップ(クロ)とダイ間は2.5Vなのでダイ ダイ両端間では5Vあるはずが0V ダイ クロ ダイの引き出しリードはトランス内部よりの接続なので修正出来ない
試しに手持ちのトランス 200V:0V-6V-12Vがあったので100Vで使えばセンタータップ付き6Vとなり5Vより若干高めだが使えるので之でヒター電圧を供給すると表示管は点灯した 実験では念のためスライダックで85Vに下げている
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ベルト類は切れているとの事だったのでメカは外しておく
確かに溶けてベトベト状態
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心配していた電子回路には大きなダメージは無さそうなので動作出来る望みが出てきた メカを整備するためばらしていく
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ベトベト ベルトは削ぎ落としておいてからオレンジオイル入り洗剤で洗うと綺麗に落ちる
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再生ヘッドは両ch共断線している 録音側は生きているが交換するしかない
エポキシ?でしっかり充填された後ケース一体で研磨されているのでTC-R7-2の時の様な巻き線の巻き替えは出来ない
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パイオニアの同タイプメカに付いていたヘッドを付け替えてみた
こちらの方が新しく磨耗は少なく程度は良い 特性が合うかは?
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ヘッドを交換後メカを組んで再生出来るか試す
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蛍光表示管ヒーター用に用意した適当なトランスは穴加工無しで具合良く取り付いた トランス同士接近するが磁界は直行する位置なので良しとしよう
元々のトランス巻き線は使用出来ないので末端処理をしておく
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仮つなぎで再生する事は確認出来た ヘッドの位置調整は必要だがばらした甲斐があった |
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ヘッドの調整 録音の確認 テープ速度調整などを行う
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ミュージックテープで音出し
我が家のCT-A9と比較 再生に関しては遜色ない 録音はバイアス調整がA7Dには無いので不利となる
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