KA-7X 修理依頼品


2018/7/30

静岡県 I 様 修理依頼品
新品を購入したもので高価な製品ではないが愛着があり直したい
ボリュウムのガリ、酷いノイズで前に修理に出した事があるとの事
ブツブツ音がして電源を切った後リレーの動作音がしなくなり音が出なくなった
前からフォノは動作していなかった
その後音は出るようになったがフォノの修理、ボリュウム他点検依頼



AUXより信号を入れて確認してみるとRch(上)は正常、Lch(下)からは激しいノイズが出ている この為プロテクトが働きSPリレーはONしない
パワーアンプ初段のTrが怪しい


パワーアンプ基板ハンダ面を見てみる
前に修理した事が有るとの事だったが前段差動アンプTr相当数に左右共ハンダ痕がある 交換したのか?



初段Trを替えてみたが変わらず 予想が外れた Trを元に戻してオシロで波形を追っているうちにリレー動作音がして正常になってしまった 初段以降に問題がありそうだが症状が出ないと厄介 ハンダクラックは見当たらないので不良個所を見つけるのは難航しそう
あくる日電源を入れると別症状が発生 Lchが+60V以上に振り切っている 慌てて電源OFF 危険なのでパワーTrのコレクタを浮かせて再度電源を入れてもプラスに張り付いたまま パワーTrは調べても正常そう 差動アンプ3段目出力がプラスに張り付いている Trを外して調べても正常 外した状態でもプラスのまま あれ?不可解 何処から回り込むのか?裏付けケミコンを固定してる怪しい接着剤を剥がして良くパターンをみるとリークの痕が…



リークしたパターン間には65V程の電圧が掛かる 接着剤の影響だったとは思うがちょっと狭すぎないか?グリーンマスクがあっても1mm以上は開けた設計をすべきでは? 焼けたパターンはカットしてジャンパでパス



左右のレベル差が見られたのでボリュウムを調べる為取り外す
ナットに傷が付いているので外された形跡
ボリュウム自体にも補修の痕が…
 



摺動子もカシメを削り取り外して補修した痕がある 接着してあるのか外れない 無理に外すと抵抗体を割りそうなので諦めた
コンダクトペンでハトメを補修してみたが摺動子が歪んでいる様で回転角における抵抗値の差は良くならない
交換するしかなさそう センタータップ付き平シャフトのため手持には無く 今手に入るものはアルプスのRK27の特注品しかなさそう
依頼者にお聞きすると交換したいとの事なので手配する事に 納期は1か月程掛かるので一旦中断

続く





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