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2024/1/6
神奈川県 T 様 修理依頼品 2台目の状態確認
1台目に比べ外観は綺麗な状態 電源は入り メカの固着は無さそうだが 不可解な動作をする
1 電源投入でイニシャルリセット後 勝手にPLAYとなり STOPを押している間は停止するが 離すと 又 PLAYに戻る(TIMERはOFF)
2 テープセレクタ表示ランプが点滅状態
3 アイドラゴムの変形で リールが回ると打音が出る
4 Lchから再生音が出ず ハム音が出る
以上の症状で可也重症? メーカ修理後30年ほど経っている

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Lchの再生ヘッドを調べると 断線している ヘッドからのシールド線の断線は ほぼあり得ないのでヘッドコイルの断線だろう
そう簡単にヘッドが手に入るとは思えないので修理は諦める事になった
1/22
1台目の修理も完了とならず 2台共 T 様に 申し訳ないが 修理出来なかったので 返送したいと 連絡したところ ”受け取っても粗大ごみに出すことになるので A (私)さんが利用する事があるなならば それでも良い”とのありがたいお言葉
粗大ゴミは忍びないので 一旦預かる事にして 二個一にしてでも何とかならないか試す事にした
本機の方が外観や部品自体の状態は良いので 本機を生かす事にした
表パネルを取り外しメカを取り出す
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問題のヘッドAssyを取り外す
やはりヘッドは巻き線が断線している
ナカミチのヘッドをじっくり見るのは初めて
1台目の再生ヘッドと交換 組み付ける前に消磁しておく

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アイドラは打音が出るので ゴムを交換
ゴムに凹みが出来ている

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メカを組み立て本体に仮組
回路を追っていくと PLAY入力のフリフロを組んだゲートICの 4071 が怪しいので交換してみた
ゲート ICは20年以上保管してあった物なので リードはくすんでいるが 大丈夫だろう
各モード正常になった ヘッドを交換したので 再生ヘッドのアジマス ハイト を調整しておく
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テープセレクタ表示ランプが何故点滅するか 追っていく
バックアップ用電池の電圧低下で 点滅する様になっている
電池を入れても点滅は止まらない
電源基板に電池検出回路がある 良く見るとトランジスタの2SA733リードが錆びている
触ると簡単にリードが折れてしまった 2SA1015に交換
リード フォーミングの時に亀裂が入り そこから錆びたのか?
トランジスタ交換でランプ点滅は止まり 点灯となった 電池を外すと点滅するので良くなった様だ

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オートキャリブレーションが動作するか確認
回路を見ると 各テープポジションのバイアス及び録音レベルをマイコンは使わず ハード ゲート回路で 再生レベルが ウインドコンパレータの範囲内に収まる様 ディスクリートで組んだ 4ビットD/A をステップで変化させてチューニングしている様だ
録音ヘッドアジマス調整は 位相差を検出して合わせている様だ
よくこんな回路をディスリートで設計したものだ 感心する
オシロでD/Aの変化をモニタして見た
EX SX ZX 各ポジション共オートユーニング動作は出来ている
チューニング後 SIN波形を録音してみたが チューニング前はバイアスが適正でなく 歪んだ録音が 歪は無く綺麗に録音出来ている

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一通りの動作が出来るようになったので音出し
しばらく様子を見て返送予定
今回は可也苦労したが何とか成った
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