A-2000 修理依頼品



2024/2/23


”電源を入れても 音が出なくなった
ヤマハサービスに修理依頼したところ コンデンサ不良だが部品がなく修理できないと言われ  京都のF音響でもだめでした。”
との事 京都府 M 様修理依頼品
コンデンサ不良で音が出ない? コンデンサであれば代用品で何とかなりそうだが…ちょっと不可解な回答
パワー部のケミコンがどうなっているか 裏カバーを外して中を見てみる
裏カバーに液漏れの跡が残っている  漏れはLch側で Rchは酷く無さそう



A級アンプの中点に入っているヒューズが片ch切れていた
自分のA-2000も切れたし A-2000aも切れていたので パワーアンプ基板の33000μ/6.3Vの劣化が影響するのだろうか?
ブリッジダイオード 足のハンダクラックの確認 怪しい箇所がある



パワーアンプ基板Assyを取り外す
33000μ/6.3Vのケミコンは交換予定
ハンダクラックも多いのでその確認 メンテされている様でちょっと怪しい箇所はあるが はっきり分かる様な ハンダクラックは見当たらない




面倒な22000μ/75Vの交換の為 ケミコン基板のハンダ付けを吸い取る
交換するケミコンはニチコンの22000μ/80V LNR1K223MSE
φ51 L 80mm でサイズはオリジナルとは合わず 径は細く 端子のピッチも異なる
交換するケミコンの電極はM 5 のネジ締めタイプで端子の高さ+M 5 ビス頭があり ケミコン頭が天板と隙間がない位なので 現状より基板を浮かせる必要があるかも? 可也微妙な位置関係




ケミコン接続基板は液漏れでパターンが腐食している
ケミコン径の違いの 固定を何とかするのと 基板との接続方法を考える
液漏れ跡を掃除して 腐食したハンダ付けを補修しておく





ケミコン径違いは ゴム通殿で 10t 外φ63mm 内φ51mm のアダプタ用ゴムリングを製作依頼
電極は 1t 銅板で自作することにした
Mouser に23日に注文しておいたケミコンが26日に届いた 思ったより早く到着 作った電極を取り付け
電極が基板のピッチに合うか確認 予定通りで良さそう





パワーアンプ基板の33000μ/6.3Vの交換
ニチコンの33000μ/16V LLS1C333MELC はφ35mm H:30mm と サイズ的に近いが 電極の配列が異なるので ケミコンに合わせて基板に 2か所穴明して グリーンマスクを剥がしてハンダを載せ 取り付け準備
ケミコンを固定していた 金属を腐食させる 厄介者の接着剤を剥がしておく




33000μ/16Vを取り付け
ケミコンの片側の足はパターンが無い所なので メッキ線で渡っておく
パターン面のフラックスを洗い流しておく ハンダ付けの状態がよく分かる







放熱器のシリコングリスを塗り直し パワー基板の取り付け
TO220のトランジスタ 押さえ金具を付けようとして 金具の足が不自然に曲がっているのに気が付いた
金具を前後逆に組付けられていた様だ 先端にグリスが付いている 前に何処かでメンテされていたと思われ その時組間違えた
マイカ板が金具に押さえられて 小さな穴が開いている 金具の曲げを 90度に修正して組付け
側面の温度補償用 トランジスタにもグリスを塗っておく






22000μ/80V ケミコンをホルダに組付け
ホルダからケミコンが2mm出る位置に固定 基板は5mmのスペーサを入れて浮かせる 之でケミコンと天板の隙間が3mmとなる予定
ケミコン端子とシャーシのクリアランスはあるが 念の為ブッシュを入れておく
ケミコンを本体に組み込み 基板との位置関係は予定通りで一安心





パワーアンプAssyも組付け
ケミコンは天板とのクリアランスが確保出来ている
配線を元通りに接続したので これから動作確認

続く







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