RM-P306


2024/5/24

CF-1980に引続き住職よりの修理依頼 ”カセットが動かなくなった” との事
お寺なので 法話などの録音に使われるのか 古い録音機を色々持っておられる


中を見てみる
後ろカバーを外すと 基板が覆っているのでカセットメカが見えない
基板を外すと ゴムベルトが切れている
ベルトの交換で簡単に直ると思ったのだが


家に在った適当な 1t φ45mm ベルトに交換
キャプスタンは回るようになり再生するが 回転が遅く回転ムラも起きている
キャプスタンを見ると 埃で酷い事になっている 掃除をしてみても症状は変わらない はて?



モータの配線を辿ると NJM 2606に来ている
ネットでデータシートを見ると モータ制御 IC となっている ボリュウムは速度調整の様
回すと回転数は変化するが 回転ムラはどの速度域でも起 ボリュウムをMAXにしても 正規より低い
ICが不良なのか? 若松通商にNJM,2606が在ったので 購入 交換しても変わらず


何が起きているのか
モータ自体が悪いのか? 試しに他のモータを適当な電源でベルトを回してみると 回転ムラは起きない
やはりモータが悪そう マブチモータで家に在るモータを見ても 可也の薄型で使えそうな物は無かった
モータを外す為 メカを取り出す



モータを分解
整流子を見ると 可也摩耗して ブラシ当たり面に段差が出来ている 可也使い込まれたのか?
ルータチャックにロータシャフトを挟み回しながら 整流子を#1000ペーパーで研磨



モータを戻し 動作確認
回転ムラは解消して 回転数もボリュウム調整範囲内に収まった
この様な症状は初めて経験した
基板を元に戻すのだが ラジオ周波数目盛りとバリコンの受信位置をギヤで合わせるのが意外に微妙で厄介




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