QUAD No44 修理依頼品



2026/1/26

”セレクタの不調 左右の出力レベル差がある バランスVRにガリ” 京都府 I 様修理依頼
普通のプリアンプとはデザインが異なり 筐体も小型 
入力はプラグインユニット構成で各種ユニットは入れ替え可能
電源入をれて確認すると 時間経過でRchが不安定でレベルがLchに比べ低くなったりフラつく
ケースから出して中を見てみる




サービスマニュアルが在ったので中の各基板を確認
トーンコントロール基板がマニュアルの基板と異なる 基板番号M12512-8 となっているが 実物は12784-2 となっておりオペアンプの使用数が多くなっている TL071 4個が TL072 が5個となって 実質倍以上になっている
基板パターン面を写真に撮って入力部回路を追うとバッファが追加で可也手が加えられている
基本的な要素は変わってない様だが 全部は追ってない…


メインボリュウムは交換されたのか? 基板パターンが剥れ修正されたり ラウンドが浮いたりして 汚い仕上げでプロの作業とは思えない
ボリュウムに問題があったのか 現状直っていない様に思うが…
バランス スライドVR廻りにも 手が入った痕跡



電源投入後しばらくは出力は安定しているが 時間が経つと Rchがフラつき始め 出力が下がってくる
バックプレーン基板とトーン基板を接続するハーネスに手を触れると Rchにハムが乗る
Lchには影響が無い バックプレーン OUT 段にある IC403 のアナログSW 4066が半ON状態で ON抵抗が高くなり 線路インピーダンスが上がり トーン入力OPアンプに入る為 手の影響を受けると思われる 劣化していると思われる 4066を交換してみる




信号の流れを追うと 入力ユニットからの信号は バックプレーン基板内アナログSWで選択され アナログバスを通ってトーン基板に来る
入力ユニット出力では信号 L R の レベル差は無い




アナログスイッチ C-MOS 4066BPは汎用品で我が家にも在庫がある 他の機器にも 4066が不良となる場合が時々ある
東芝のTC4066BPに交換
出力は安定する様になったが未だ問題がある セレクタが電源投入時 RADIOが点灯するはずが 何も点灯しない
セレクトスイッチを押しても反応しない 電源を入れ直すと動作する事もあり不安定 



セレクタのフリフロ?IC SN16861 SN16862 は使った事が無く 此のデータシートが見つからず回路図 動作がよく分からない
±15Vからゼナーで±7.5Vを作り 4066BPと このフリフロの電源としている  電源投入順の関係なのか?
操作を色々試すと 何れかのセレクトSWを押しながら電源を投入すると セレクトLEDは点灯せず何もセレクトされないが 何れかのセレクトSWを押すと そのセレクトが選択されLEDが点灯 其れからは正常に動作する 再現性はあるので この方法で使用は出来ると思うが 原因は分からない
気を取り直し再度バックプレーン基板(マザーボード基板)を見直し パターンが浮き気味な箇所や両面接続メッキ線ハンダ部を再ハンダ
ユニット接続用ピンの曲がった箇所の修正 (上手く挿入出来ていなかった可能性がある)などを行いユニットを組付けて電源を入れると RADIOポジションLEDが点灯 電源を入れ直しても安定して動作する様になった 






安定して動作する様になったので 本機独特のトーンコントロールがどの様な動きなのかを波形で確認
矩形波を入力して出力波形を見てみる
波形で見ると動きがイメージとして分かる






パワーアンプを繋いで音出し CDを聴いてみる
何日か様子を見て問題無ければ返送 




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