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2018/7/17
仕事から帰ると玄関に荷物が置いてあった 見ると修理依頼在中とある はて?何の連絡も無かったが 依頼者は前に修理した事のある方だったが連絡無く突然送られてもこちらにも都合があるので困る
家族に聞くと”佐川の人が担いで来て置いて行ったよ”との事 何か悪い予感 どの方向で担いだのか?
修理依頼内容は
1:ボリュウムギャングエラー?か小音量でLchの音が全く出なくなる
2:ハンダクラックか?テープのRCAコネクタの接触が悪く音が出なくなる時がある
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先約修理依頼品がひと段落したので見て見ることに
梱包を解くとパネル開閉カバーが外れている
ドアを外してみると開閉部右側ヒンジが割れている こちらでは衝撃を加えた事は無いが…
前に解体したA-2000の開閉部部品を探したが行方不明 可也力が掛かるので難しそうだが修復してみる
又ボリュウムノブのエスカッションやノブがベトついている 接点復活剤?
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RCAコネクタに接触不良があるらしいのでハンダクラックが起きていないか確認
非常にメンテ性が悪く可也ばらさないとRCAコネクタ側ハンダ面が確認出来ない
悪い予感通りMCフォノアンプRCAコネクタにショートピンが挿入されていたので出っ張りが多く外力からか変形 基板にもひびが入っていた 修正接着したので殆ど目立たなくなったが…
又重たいので向きを変えるのも一苦労
RCAコネクタ部以外にもクラック多数 YAMAHA A-2000シリーズ以降AX-2000まで似たようなパターンアートワークとなっているのでクラックが起き易い様だ 入力セレクタはFETによるアナログSWになっているのでメカSWの様な接点不良は起きない
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ばらした序にSPリレーも確認
右端のリレーには埃が付いていないしハンダ痕があるので交換されたのか?
小音量時に音が出ないのはSPリレー接触不良も考えられるのでリレーも確認
カバーを外し接点に紙を挟んで磨いておく 紙に汚れが付いていた
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小音量時に左右のレベル差が多い症状が確認出来た
本機はボリュウムアンプがAssyとなっている
Assyを外すと接点復活剤?でベットリして貼られた紙シールにも染みて剥がれかけている
GND線のハンダ付けに外された痕が…
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ボリュウムにはCRが繋がっていて正確に測れないので基板から外して外して左右の抵抗値差を調べてみる
抵抗は27.7KΩ特2連で絞り切った位置から適当に各位置を計ると
3.38Ω/2.15Ω 123Ω/12.0Ω 697Ω/596Ω 1.88KΩ/1.66KΩ 18.47KΩ/18.33KΩ(センタ付近)
低い領域での差が大きい これ程の差には何か原因がありそう
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順にばらしていく 中は接点復活剤でベトベト
摺動子ホルダにひびが入っている ストッパに無理な力が掛けられたのか?接点復活材で樹脂が劣化したのか?
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手持ちの摺動子があったので交換して組み立て
450Ω/434Ωと可也改善した モータドライブのため軸に多少のガタがある為差が変動するが前よりは良くなった
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ボリュウムアンプAssyを接続
DCオフセットは問題無く 放熱器も程よく温まるのでアイドルも良さそう
パネルを組み付け ヘッドフォンで聞いてみると左右のバランスも良さそう
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しばらく音出し
TAPE1、2 の入出力確認 フォノ MM/MCも問題なさそう 修復したパネルドア開閉部はツメのストレスが多く修復部が負けて外れやすくなっている 開いておけば支障は無いが…
ドアにはクッションゴムが付いているはずだが本機には付いていないので元々問題があったのかも?
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8/10
ヒンジのガタは諦めて送り返そうと思っていたが別件の部品を探していてA-2000解体部品が見つかった
面倒だがパネルを再度外してヒンジを交換する事にした
本機のヒンジにはアルミ化粧板が貼られているので剥がして貼り付け
クッションゴムも移植
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