accuphase E-303 修理依頼品


2018/11/10

”中古購入後一度山水系工房で修理、半年ほどで症状再発 Lch音切れ その後10年ほど放置していた物”
埼玉県 K 様 修理依頼品 喫煙環境に在ったとの事でかなり黄ばんでいる
症状を確認してみる


Rchはレベル変動が激しくメータもふらついている
ボリュウムのガリもある様でポジションにより波形が出たり出なかったり
この症状はプリアウトで起きている SP出力はプリアウト応じた波形なのでパワーアンプは正常そう


中を見てみる あまりメンテ性は良くない様に見受けられる
パワーアンプのトランジスタに近いケミコンはフィルムが相当後退している これ程後退したものは初めて見た
内部までヤニコーティングされている


トーンアンプ基板はカードエッジになっていたので抜いてコネクタエッジ部をアルコールで掃除
昔は産業用機器もカードエッジコネクタが多く使われていた 経年変化で接触不良が多く見られる この為かカードエッジコネクタは現在ではすっかり姿を消している
基板を挿して試すとふらつきは収まった ただトーンON/OFFプッシュスイッチの接触が悪く触ると波形が乱れる


パネルを外してスイッチの取り付け具合を見てみる
どれもアクセスし難い構造になっている



パネルはヤニで黄ばんでシミも各所にある
洗剤を吹きかけると茶色い泡が浮かんでくる ツマミも洗っておく
シャンパンゴールド?がシルバーに戻った




どの様な修理を受けたのか?
順にばらして基板類を見てみる 本来ここのパワーアンプ入力信号はコネクタのはずがハンダ付け入線になっている?
可也熱くなるのか終段FETのシリコングリスは油分が飛びパサパサになっている



NTKのフルムコンが使われている LX38に使われていた物は劣化していたので本機も交換した方が良いだろう
ケミコンもこの際交換しておこう


ボリュウムやスイッチ類を見るためサブパネルを外す
可也面倒な事になってきた

続く





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