A-2000a 修理依頼品


2017/2/2

”新品を購入したもので5年程前に修理して箱に乾燥剤を入れ仕舞ってあったがサンスイが壊れたので出してみると音は出るがRchよりハム音が出る” 長崎県 H 様 AU-α907DR 修理依頼品に引き続き修理依頼 この機体も非常に綺麗で傷は見当たらないもの


電源を入れて確認してみるとハムが出るのはLchで音が歪んでまともに動作していない
ボリュウム位置に関係なくハム音が出ているのでパワーアンプに問題がありそう 中を見てみる
問題のLch 余りメンテ性の良くない構造 そのうちRchからもハムが出だした かなり不安定




基板ハンダ面を見るのもかなり外す処が多く大変
放熱器側面にもTrが付いているので放熱器Assyとして外したほうが手っ取り早い 電源配線が縛り込んであるのでLchは配線を外さずとりあえず基板だけ外してみた
トランスカバーにかなり傷が付いている 他にも内部に擦り傷があり5年前に修理したとの事だが修理業者が付けたものか?
業者の作業とすると技術レベルが覗えるが…



TO 220 Trは4個共ハンダクラックでグラグラ
他にも酷いクラック多数 Rchもこんな状態になっているだろうか?



裏も見てみる
ブリッジダイオードもハンダクラックが怪しい
ヒューズ基板タブ端子もグラグラ プリアンプにもクラックがあり此処までくるとハンダクラックのオンパレード





基板上の33000μケミコン固定の接着剤が不気味な姿 何が隠れているのか?剥がしてみる 以前ヤマハのアンプA-8で接着剤の影響によりメッキ線の断線があった エミッタ抵抗の足にも接着剤が塗られてその下にメッキ線がある 可也腐食していたので交換(ここはパターンの補強で切れても支障は無いと思われる)
ケミコンを外した序にCメータで測ってみた 29000μで許容値内 交換するならニチコンφ:20 H:40が在り之が使えない事はないがかなり径が小さくなる




ほぼ全箇所再ハンダ フラックスは洗い流しておく 綺麗になりハンダ付けの状態が良く分かる



古いシリコンを落しシリコンを塗り直す
放熱器横の温度補償Trもシリコンを塗っておく



Rchも外してみた こちらは御丁寧にLchより広範囲に接着剤が塗ってある
之を剥がすのは大変 

続く




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