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2024/3/13
”電源が入らなくなり ヤマハサービスに修理依頼したが 修理不能で返された” 京都府 M 様 修理依頼品 部品取り機の方は動く様になったので 本機を調べる
依頼者のお話では 以前のヤマハサービス修理で バランスボリュウムが悪かったが部品が無いので バランスは直結にしてあるとの事
電源を入れてみると 一瞬電源ランプが点灯したが 直ぐ薄暗く点灯するようになり 動作はしない
中を見てみる
電源のミコンが交換された跡がある 何らかのメンテはされているようだが ハンダクラックは見られる…
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バランスボリュウムを見てみる
摺動子は外れてはいなかったが 樹脂カシメは緩んでグラグラ この為摺動面に接触しなくなっている
エポキシで固定しておく
ヤマハでバランスボリュウムを直結にしてあるとの事だったが その様な改修は見当たらない
スイッチ基板に1本黒線が入れてあるが何だろう 何の為?
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電源トランス用の 位相制御基板を外してみたが トライアックや抵抗類など 外観上は問題無さそう
スライダックでAC入力を下げた状態で 制御基板の帰還入力を外し 外部電源で制御電圧を印加してみると トランス 2次の +B 整流電圧は制御電圧に応じて変化する 位相制御基板自体は動作していそう
正常動作品は +B 電圧は60V程だが本機は 30V位で電源ランプが非常に明るくなる
サービスマニュアルが無いのではっきり分からないが ランプ駆動定電流と この位相制御は関係している様で 位相制御基板以外に問題が有りそう
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麦球の配線が替わっているのが気になった 本来はラッピング用ポストにラッピングで巻きつけてあるものが 基板にハンダ付けで入線されている (基板パターンではポストと入線箇所はパラになっている)麦球を交換したのだろう 3個共替わっている
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気になり麦球を外して オリジナルと思える麦球と比べてみた
オリジナルは冷えた状態で 6Ω程 交換されてたものは 18Ω程 オリジナル(右)は 6V 品 交換されたもの(左)は12V 品 と思われる
DC 6V で点灯させてみると 明るさに違いがある 流れる電流もオリジナルは 100mA 程 交換品は 50mA 程で違いがある
黒線が入れられていた基板には 不自然な渡りが入っている スイッチでも外したのだろうか ?
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位相制御基板のフォトカプラに外部電源で 制御電圧(電流)を入れ スライダックで+Bが50V程まで上げていくと リレーの動作音がした
AUXに入力を入れて 出力を見ると両ch出ている アンプ自体は動作している
位相制御自体は出来るのに 何故か誤差アンプとの組み合わせでは動作しない
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回路図が無く 何が起こっているのか分からないので 回路を追ってみる
パワーアンプ基板はステーが邪魔でパターンが追えないので アンプAssyをシャーシから取り外す
基板パターン面を写真に撮り印刷 部品を書き込み ランプ駆動の定電流と思われる部分と 電源の誤差アンプと思われる部分の回路図を起こしてみた 誤差アンプにプロテクト?が絡んでいそう 回路動作を考える
麦球周りも回路図にした ランプ定電流回路が腑に落ちない 追いミス?
スイッチ基板回路を追っていて気が付いた
スイッチ基板に入っていたヤマハの行った黒線の意味が分かった 恐らくその時は片chのみが不良だったので 不良側のみ直結となる様 1本入線した様だ
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手書き回路図と実装図を見ながら 誤差アンプの部品を再度確認
テスタでトランジスタ ダイオード ゼナーなどの順方向のダイオードとしては確認したが ゼナーとして動作するかは未確認だった
ゼナーの片リードを外した方が回路に影響されないので 外して外部電源で抵抗を介して逆電圧を与え ゼナー電圧を確認
12Vゼナーがダメになっていた ステーやフィルムコンが邪魔で作業がし難い
ゼナーを取り外した 単体で調べてもダメだった 家に12V品が在ったので交換
之で動く様になるのだろうか NEC A-11 の電源も回路図が無いので苦労した
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誤差アンプのゼナーを替えて 期待しつつ電源をいれてみた
ランプが明るく点灯して 何秒か後 リレーの動作音がした 正常になった様だ
電源で苦労したが原因が分かり 何とか成った
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トーンのスライドボリュウムの摺動子も怪しいので中を見てみる
BASS TREBLE何れも摺動子は外れていた
続く
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